眼科部門

アイピーシーエル®について(本製品は国内承認済み医療機器です。承認番号:30700BZX00071000)

アイピーシーエル®(IPCL® V2.0)は、Implantable Phakic Contact Lens の略で一般的には有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)などと呼ばれています。

アイピーシーエル®の特徴

等価球面度数は35種類円柱度数は11種類

等価球面度数は、-3.0D~-20.0Dの間で、0.5D step毎に35種類、
円柱度数は+1.0D~+6.0Dの間で、0.5D step毎に11種類。
5005種類のパターンから患者に合わせてお選びいただけます。

13種類のレンズサイズで治療をサポート

レンズサイズは、11.00mm~14.00mmの間で、
0.25mm step毎に13種類。
さまざまな患者の眼を考慮して設計されています。

アイピーシーエル®のレンズ設計

① セントラルホール
房水の流れを調整し、効率よく循環させる設計。
② ハプティックパッド
3つのハプティックパッドにより、毛様溝での安定性に配慮した設計。
角膜のついた光学部品およびハプティックは水晶体との距離(ボールト)が保たれやすい構造。
③ オプティカルマージンホール
光の反射や散乱を避けるためにホールを上部に設置し、
前房水流を妨げない設計。
④ スムースエッジ
レンズは、虹彩色素沈着を低減するために薄く滑らかなエッジを持つデザイン。
⑤ オプティックハプティックホール
4つのオプティックハプティックホールは、房水の流れを調整し、効率よく循環させる設計。
⑥ アッパーライトノッチ
ハプティックパッドとアッパーライトノッチで、
レンズの位置決めやカートリッジへの
レンズ装填の際に方向性を補助。

アイピーシーエル®眼内位置

ラインナップ

IPCL V2.0
(近視用モデル)
IPCLT V2.0
(近視性乱視用モデル)

スマートトーリック

乱視軸の患者個人に合わせて製造するカスタムレンズ。
ローテーションの必要性が少ない設計で、水平で固定が得られやすいスマートトーリックシステムを採用。

併用医療機器

レンズセッティングのしやすさを考慮した設計の専用インジェクター
ローディングチャンバー中央に洗浄したレンズをセットし、器具で軽く圧力をかけながら閉じるだけでレンズセッティングが完了します。また、2.8mmの小切開で使用でき、操作の簡便さや扱いやすさに配慮された設計です。

使用実績

2013年にCEマークを取得しており、現在イギリス、ドイツ、スイス、フランス、スペインなどの欧州諸国をはじめ、アルゼンチン、韓国など世界約30ヶ国で承認されています。

製品仕様

アイピーシーエル

販売名:アイピーシーエル
承認番号:30700BZX00071000
*製品の詳細に関しては電子添文をご確認ください。

その他の特徴
原材料 紫外線吸収剤含有のメタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)を主成分としたアクリルポリマー
光学部径 6.6mm

レンズ素材

アイピーシーエルは、眼内レンズやコンタクトレンズに広く用いられている、紫外線吸収剤含有のメタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)を主成分としたアクリルポリマー製レンズです。

アイピーシーエル専用インジェクター

販売名:アキュジェクトデュアルAT
認証番号:307AFBZX00034000
*製品の詳細に関しては電子添文をご確認ください。

手術について

眼内の「虹彩」と「水晶体」の間に「有水晶体後房レンズ」を挿入し、網膜上でピントが合うように屈折を調整する視力矯正手術です。
角膜を少し切開し、その切開創からレンズを挿入します。手術当日にお帰りいただくことが可能です。

瞳孔を広げる

瞳孔が広がる目薬をさし、点眼麻酔も行います。角膜の縁を2.8mm以上切開します。

眼内にレンズを挿入

切開した箇所からレンズを眼の中に挿入します。

眼内にレンズを設置

レンズを虹彩後面と水晶体の間に設置します。

手術終了

瞳孔を小さくする目薬をさして、手術は終了です。

アイピーシーエル®手術の流れ

手術は日帰りで行われますが、手術前・当日・術後にはそれぞれ必要な検査や注意事項があります。詳しくは、医師の指示に従ってください。

手術前:適応検査を受けていただき、手術が可能か判断します。

主な適応検査

屈折検査
近視・遠視・乱視の度数を確認
眼圧検査
緑内障などの疾患の有無を確認するため、眼球内部の圧力を測定
角膜内皮細胞検査
角膜内皮細胞の大きさや数、形状を解析
角膜厚・角膜径検査
角膜の厚さや直径を測定し、角膜の状態を評価
前房深度検査
角膜後面から水晶体前面までの距離を測定し、安全にレンズを挿入できるスペースがあるか確認
角膜形状解析
角膜の形状を分析し、不正乱視や円錐角膜を診断

※その他、担当医師の判断で必要とされた検査については、医師の指示に従って受けます。

手術当日~翌日 : 眼に異常がないか、手術後と翌日に検査を行います。

注意事項

  • ・ 傷口がふさがっていないため、安静にして過ごし、眼は触ったりこすったりしないでください。
  • ・ 眼の「充血」「かすみ」「違和感」が生じることがありますが、眼の切開部分の治癒が進むことで、症状は自然と改善していきます。

手術後 : 手術後1週間、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年など、眼に異常がないか定期的な検査を行います。

注意事項

  • ・ デスクワークは翌日から可能ですが、汗をかくような重労働は術後3~4日は控えてください。
  • ・ ジョギングなどは術後1週間から可能ですが、水泳や激しい運動は術後1ヵ月は控えてください。
  • ・ 手術当日のシャワー・入浴は控えてください。洗顔・洗髪も手術翌々日頃まで控えてください。
  • ・ その他、自動車の運転、飲酒、喫煙、カラーコンタクト、アイメイクなど注意すべき事項がございますので、主治医にご確認ください。

※詳しくは担当医師の指示に従ってください。

アイピーシーエル®手術後の見え方

アイピーシーエル®手術により、朝目覚めたときから夜ベッドで目を閉じるまで眼鏡やコンタクトレンズの使用が軽減される可能性があります。アイピーシーエル®手術は、視力の改善が期待される治療の一つです。全ての手術と同様に、合併症などの一定のリスクを伴い術後1週間くらいは、炎症などの影響で視力が変動することがあります。
また、暗い場所や夜間に光を見た際に、眩しさを感じることがあります。術後の眼の状態を確認するために主治医の指示に従って定期的な眼科検診を受けることが大切です。

Q&A

Q.アイピーシーエル®手術中の痛みは?

A.点眼麻酔を使用するため、手術による痛みは軽度である場合が多いとされていますが、感じ方には個人差があります。

Q.アイピーシーエル®手術の安全性は?

A.日本国内では、2025年4月に厚生労働省から医療機器として認可を受け、安全性について評価は行われていますが、手術には一定のリスクが伴いますので、専門の講習を受けて認定された眼科専門医のみ手術を行います。ヨーロッパでCEマークを取得し、世界32カ国で認可を受けています。

Q.アイピーシーエル®手術の日本国内での試験は?

A.4施設、200眼以上を対象とした臨床試験で、有効性と安全性が確認されました。
*詳細に関しては電子添文をご確認ください。

Q.アイピーシーエル®レンズに紫外線カット機能はありますか?

A.一般的なコンタクトレンズにも広く用いられている紫外線吸収剤を含む素材が使用されています。

Q.日々のメンテナンスは?

A.眼鏡やコンタクトレンズのように、日常的な使用で汚れたりくもったりせず、手入れの頻度は少ないとされていますが、使用状況によって異なります。